君子有終身之憂【孟子】

「君子は終身の憂い(うれい)あるも、一朝の患い無きなり」
(君子有終身之優、無一朝之患也)

 君子と言われる立派な人物には、生涯を通しての悩みはあっても、些細な悩みは無いものだそうです。その理由は、日々に起きることに対しては、「こうなったのは自分に何か原因があったからではないか」と、その日のうちに、自分の心を反省する習慣があるからだそうです。そのため、相手や環境のせいにすることがなく、外から来る心の動揺などはありえないのだそうです。

翻って、今のような時代を『君子』が見たら、どのように考えるのでしょうか?コロナ問題や様々な問題についても、ひょっとしたら?これまで自分が積極的に世の中を良くしようと働きかけなかったからだと考えるのでしょうか?

今、多くの人が、これから先の地球の未来を考える時代となってきていますが、これは、多くの人が、君子のような思考を取り入れることが求められている時代になってきていることなのかもしれませんね。