日本建築塗装職人の会|創業の物語

一軒の塗装店を救いたい。
その想いから、すべては始まりました。

職人の誇りを守り、地域のお客様から信頼され、百年続く塗装店を育てるために。
日本建築塗装職人の会は、全国の職人社長とともに歩んできました。

MESSAGE

一軒の塗装店から、
日本の職人経営を支える道へ。

日本建築塗装職人の会の原点は、大きな組織でも、華やかな事業計画でもありません。 一軒の小さな塗装店でした。

真面目に現場で汗を流し、お客様の住まいと向き合い、良い仕事をしようと懸命に努力している。 それなのに、経営は楽にならない。価格競争に巻き込まれる。利益が残らない。人を育てる余裕も生まれない。

そんな職人社長の現実を、私は身近で見てきました。

良い仕事をしている職人が、なぜ報われないのか。 この問いが、日本建築塗装職人の会の出発点です。

私たちが目指しているのは、単に売上を上げるための経営支援ではありません。 職人としての誇りを守り、地域のお客様から信頼され、社員を育て、技術を次の世代へ受け継ぎ、百年続く塗装店を育てていくことです。

ORIGIN

原点は、父の塗装店でした。

私がこの道に進むことになった原点は、経営理論でも、マーケティングの成功体験でもありません。 父の塗装店でした。

そこには、職人としての誇りがありました。現場で培ってきた技術がありました。 お客様の家をきれいにしたいという、真面目な想いがありました。

けれど、良い仕事をしているからといって、必ずしも経営が安定するわけではありませんでした。 仕事はある。現場にも出る。一生懸命に働いている。

それなのに、利益が残らない。次の仕事の不安が消えない。 人を雇いたくても、育てる余裕がない。良い仕事をしても、価格だけで比べられてしまう。

日本建築塗装職人の会 創業の原点
原点は、一軒の小さな塗装店から。

私は、その現実を目の前で見ていました。 職人としては、決して間違っていない。手を抜いているわけでもない。 むしろ、真面目に、誠実に、懸命に働いている。

それでも経営が苦しくなる。 その姿を見たとき、私は強く思いました。

これは、父だけの問題ではない。

日本全国には、同じように苦しんでいる職人社長が、きっとたくさんいるはずだ。 腕はある。想いもある。現場への責任感もある。

けれど、営業の仕組みがない。経営の学び場がない。 地域のお客様に、自分たちの価値を伝える方法が分からない。

だから、本来なら選ばれるべき職人が、価格競争に巻き込まれてしまう。 本来なら地域に残るべき塗装店が、経営の不安に押しつぶされてしまう。

良い仕事をする職人が、良い会社をつくれるとは限らない。
しかし、良い仕事をする職人こそ、良い会社をつくれるようにならなければならない。

この想いが、私の中で少しずつ大きくなっていきました。 そして、いつしか一つの決意になりました。

職人社長が、職人のままで終わるのではなく、地域に必要とされる経営者へ成長できる道をつくりたい。 現場で汗を流してきた人が、胸を張って会社を続けていける仕組みをつくりたい。

良い仕事が、正当に伝わり、正当に選ばれ、正当に報われる業界にしたい。 日本建築塗装職人の会は、その祈りにも似た願いから始まりました。

ISSUE

良い仕事をしているだけでは、
報われない時代になっていた。

塗装業界には、昔から真面目な職人がたくさんいます。けれど、現実の経営は、それだけでは守れなくなっていました。

価格競争

どれだけ腕があっても、その価値が伝わらなければ、価格だけで比べられてしまう。

下請け依存

元請けの都合に振り回され、忙しいのに利益が残らない状態になりやすい。

人材育成

人を雇いたくても、教育する時間も、給料を上げる余裕もない。

営業の不安

現場に出ながら営業をし、見積もりを作り、お客様対応にも追われる。

数字の見えにくさ

売上はあるのに、なぜか会社にお金が残らない。

社長の孤独

会社の未来を考える時間も、相談できる相手も失ってしまう。

問題は、職人社長の努力不足ではありません。 むしろ、多くの職人社長は、人一倍努力しています。人一倍、現場に責任を持っています。

それでも苦しくなるのは、努力の方向が、経営の仕組みにつながっていないからです。

職人社長に足りなかったのは、努力ではありません。
職人の価値を、経営に変えるための道筋でした。

良い仕事の価値を、正しく伝える力。地域のお客様から信頼される仕組み。 価格ではなく、人と仕事で選ばれる営業。社員が育つ会社づくり。数字を見て判断できる経営感覚。

これらがそろってはじめて、職人の技術は会社の力になります。

FOUNDING

2006年、
日本建築塗装職人の会を設立。

原点
一軒の塗装店を支えたい

父の塗装店を支えたいという想いから、職人社長の経営課題に向き合う道が始まりました。

気づき
これは父だけの問題ではない

良い仕事をしているのに報われない職人社長が、日本全国にいることに気づきました。

2006年
日本建築塗装職人の会を設立

職人社長が学び、つながり、自分たちの力で会社を良くしていくための場所として会を立ち上げました。

現在
全国の職人社長とともに

価格で選ばれる会社ではなく、信頼で選ばれる地域の塗装店づくりを支援しています。

日本建築塗装職人の会は、単なる塗装店の団体をつくるために生まれたのではありません。

全国の真面目な職人社長が、職人としての誇りを失わずに、経営者として成長していくための会。 価格競争に巻き込まれるのではなく、地域のお客様から信頼され、「あなたにお願いしたい」と選ばれる塗装店を育てるための会。

当時は、今ほど「職人直営」「地域密着」「元請け化」「塗装店のブランディング」という考え方が広く語られていた時代ではありませんでした。

小さな塗装店には、
小さな塗装店だからこそできる戦い方がある。

社長の顔が見えること。地域に根ざしていること。お客様と直接向き合えること。 職人の人柄や仕事ぶりが伝わること。

それらは、本来、小さな塗装店にとって大きな強みです。 その強みを、きちんと経営に変えることができれば、職人社長はもっと胸を張って会社を続けていける。

日本建築塗装職人の会 初期の活動拠点
地域密着の塗装店支援は、ここから広がっていきました。
ACHIEVEMENT

全国の職人社長と、
現場の経営に向き合い続けてきました。

日本建築塗装職人の会を設立してから、私たちは全国の塗装店経営者と向き合ってきました。

職人社長たちとの勉強会の様子
全国の職人社長と、現場の経営に向き合ってきました。
2006
設立
7,000+
経営相談
700+
直接指導
全国
職人社長支援

北は北海道から、南は沖縄まで。大きな会社だけではありません。 むしろ、私たちが向き合ってきたのは、一人親方から始めた塗装店、家族で支える小さな会社、社員数名で地域の現場を守る工事店、二代目・三代目として会社を受け継いだ職人社長たちでした。

下請け依存から抜け出したい。元請けの仕事を増やしたい。見積もりで価格だけを比べられてしまう。 ホームページを作ったのに問い合わせが来ない。社員を採用しても定着しない。売上はあるのに、なぜかお金が残らない。

こうした悩みに、私たちは一つひとつ向き合ってきました。

7,000件を超える経営相談は、単なる数字ではありません。
全国の職人社長の痛みと希望に向き合い続けてきた歩みです。

その歩みの中から、日本建築塗装職人の会の支援体系は育ってきました。 一社一社の悩み。一人ひとりの社長の決意。一つひとつの成功と失敗。

そのすべてが、今の「職人の会式 塗装店経営」の土台になっています。

METHOD

私たちが伝えているのは、
ただの集客ノウハウではありません。

塗装店経営には、集客、営業、現場品質、人材育成、会計、理念、地域戦略をつなげた一つの経営体系が必要です。

理念・存在意義

自社が何のために存在し、どんなお客様に選ばれたいのかを明確にします。

集客・営業導線

無理な売り込みではなく、お客様が安心して相談できる流れを整えます。

現場品質・信頼づくり

職人の仕事品質とお客様対応を整え、紹介やリピートにつながる信頼を積み重ねます。

人材育成・組織づくり

作業だけでなく、仕事の意味、会社の方針、お客様への姿勢を伝えます。

会計・数字管理

売上だけでなく、粗利、原価、固定費、資金繰りを見て判断できる会社を目指します。

承継・百年企業化

一代限りではなく、次の世代へ受け継がれる地域の塗装店づくりを支えます。

集客だけを追いかけても、経営は本当の意味では安定しません。 問い合わせが増えても、価格競争に巻き込まれてしまえば利益は残りません。 売上が伸びても、社員が育たなければ社長はずっと現場と管理に追われ続けます。

だからこそ私たちは、「職人の会式 塗装店経営」として、小さな塗装店の現実に合った経営を伝えてきました。

職人をやめるのではなく、
職人としての誇りを持ったまま、経営者になる。

現場を知っている社長だからこそ、お客様に伝えられる言葉があります。 職人の苦労を知っている社長だからこそ、社員を育てることができます。 地域で汗を流してきた会社だからこそ、お客様から深く信頼される会社になれます。

LONG LIFE COMPANY

目指すのは、
百年続く地域の塗装店です。

私たちが目指しているのは、一時的に売上を伸ばす会社づくりではありません。 もちろん、売上は大切です。利益も大切です。会社を続けるためには、数字を整えることも欠かせません。

けれど、売上だけを目的にした経営は、いつか必ず苦しくなります。 無理な営業、過度な値引き、現場へのしわ寄せ、社員の疲弊、お客様との信頼関係の低下。 そして社長自身も、何のために会社を続けているのか分からなくなってしまう。

百年企業とは、ただ長く続く会社ではありません。
地域に必要とされ続ける会社です。

地域のお客様から信頼されること。社員が安心して働けること。 職人の技術が次の世代へ受け継がれること。家族に誇れる会社であること。 そして、地域社会にとって、なくてはならない存在になること。

一代限りの繁盛ではなく、次の世代へ受け継がれる経営。 価格だけで選ばれる会社ではなく、人柄と仕事と信頼で選ばれる会社。 流行の集客に振り回されるのではなく、地域に根を張り、長く愛される会社。

それが、私たちの掲げる非上場百年企業型の塗装店経営です。

地域の現場で働く塗装職人たち
塗装は、地域の暮らしを守る仕事。
FUTURE

塗装業界の未来は、
まだ終わっていない。

近年、塗装業界を取り巻く環境は、決して楽なものではありません。 材料費は上がり、人は採りにくくなり、若い職人は減り、お客様の目も厳しくなっています。

その中で、「この業界には先がない」「もう昔のようにはいかない」と感じる職人社長も増えているかもしれません。 その気持ちは、よく分かります。

しかし、私は思います。塗装業界の未来は、まだ終わっていません。 むしろ、これからの時代ほど、本物の職人社長の価値が問われる時代になると考えています。

塗装職人の仕事は、ただ色を塗る仕事ではありません。
住まいを守り、家族の安心を守り、地域の暮らしを支える仕事です。

住宅は、これからも人の暮らしの土台です。家族が暮らす場所であり、思い出が積み重なる場所であり、人生を支える大切な資産です。

その住まいを守るために、塗装という仕事は欠かせません。 外壁を守る。屋根を守る。雨漏りを防ぐ。家の寿命を延ばす。街の景観を整える。地域の暮らしを支える。

ただし、これからは「腕があるだけ」では選ばれにくい時代になります。 腕があることに加えて、その価値を伝える力が必要です。 誠実であることに加えて、お客様に安心してもらう仕組みが必要です。

厳しい時代だからこそ、職人の本当の価値を取り戻す機会です。 安さだけではなく、安心を。派手さだけではなく、誠実さを。一時的な集客だけではなく、長く続く信頼を。

TO CRAFTSMAN PRESIDENTS

職人社長の皆様へ

私は、現場で汗を流してきた職人社長を、心から尊敬しています。 暑い日も、寒い日も、足場の上に立ち、お客様の大切な住まいと向き合い、一つひとつの仕事を仕上げていく。

その積み重ねが、地域の家を守り、家族の暮らしを守り、街の景色を守っています。 塗装職人の仕事は、決して小さな仕事ではありません。

しかし、どれだけ立派な仕事をしていても、経営になると、誰にも相談できずに悩んでいる社長がたくさんいます。 仕事のこと。お金のこと。人のこと。営業のこと。家族のこと。会社の将来のこと。

経営に悩むことは、恥ではありません。
会社を良くしたいと思っているからこそ、悩むのです。

職人社長は、職人としての誇りを捨てる必要はありません。 むしろ、その誇りを土台にして、経営者として成長していけばいいのです。

現場を知っていること。お客様の家を本気で守ってきたこと。 職人の苦労が分かること。地域で汗を流してきたこと。 それらは、すべて経営の力になります。

私たちは、派手な成功をあおるつもりはありません。 短期的な売上だけを追いかけるつもりもありません。無理な拡大を勧めるつもりもありません。

私たちが願っているのは、真面目に仕事をしている塗装店が、地域のお客様から正当に信頼され、社員を育て、家族を守り、会社を次の世代へ残していくことです。

日本建築塗装職人の会は、真面目に現場で踏ん張る職人社長の味方であり続けます。

職人の誇りを、経営の力へ。
地域に必要とされる塗装店を、次の時代へ。

日本建築塗装職人の会
会長 青木忠史

青木忠史
PROFILE
青木 忠史
日本建築塗装職人の会 会長

1974年生まれ。実父の塗装店経営を支えたいという想いを原点に、2006年、日本建築塗装職人の会を設立。 以来、全国の塗装店経営者に向けて、地域密着型の経営支援、集客支援、営業支援、人材育成、会計・経営管理、事業承継支援などを行ってきました。

これまでに、全国7,000件以上の経営相談に向き合い、700社以上の塗装店・工事店への直接指導を実施。 一人親方から、家族経営の塗装店、社員数名の地域密着店、二代目・三代目経営者まで、現場に根ざした小さな工事店の経営課題と向き合い続けています。

主な活動実績

  • 日本建築塗装職人の会 会長
  • 塗装店・工事店経営コンサルタント
  • 全国の塗装店経営者への経営指導
  • 地域密着型塗装店の集客・営業・経営支援
  • 職人社長向け経営セミナー、研修、勉強会の開催

指導・相談実績

  • 全国7,000件以上の経営相談
  • 700社以上の塗装店・工事店への直接指導
  • 一人親方、家族経営、社員数名規模の塗装店支援
  • 二代目、三代目経営者の事業承継支援
  • 採用、社員育成、会計、経営管理の実践支援

著書・主な教材

  • 『百年企業のつくり方』
  • 『工事店経営の教科書』
  • 『職人経営20の法則』
  • 塗装店経営アカデミー各種教材
  • 職人の会式 塗装店経営 実践コンテンツ

受賞・評価

  • 2012年 社会文化功労賞を受賞
  • 職人直営・地域密着・信頼型経営の普及
  • 非上場百年企業型経営の提唱
  • 全国の職人社長への長期伴走支援
良い仕事をする職人が、良い会社をつくれるとは限りません。
しかし、良い仕事をする職人こそ、良い会社をつくれるようにならなければならないと、考えています。

職人社長の未来を、
ここから一緒に考えませんか。

日本建築塗装職人の会は、真面目に現場で汗を流す職人社長が、地域のお客様から信頼され、 職人としての誇りを守りながら、会社を健全に続けていくための経営支援を行っています。

価格で選ばれる会社から、信頼で選ばれる会社へ。
一時的な繁盛ではなく、百年続く地域の塗装店へ。